 
 
        雪解けの清水が谷を下り始めると、
                全山一斉に草木の息吹く春を迎えます。
                ウグイスの鳴く声に、アケボノツツジ、シロドウダン、
                ヤマシャクヤク等の花々がまだ浅い緑に色を添え、
                いよいよお山は「動」なる季節へと移り行きます。
 
             
        緑濃きお山は、清々しい香気にあふれ、
                下界との温度差は5度から10度。
                夏山詣で、森林浴、避暑の登山客で賑わいます。
                また、お山開き夏季大祭時には、
                鈴の音やホラ貝がこだましています。
 
             
        山頂では9月下旬より木々が色付き始め、
                10月上旬に見頃を迎えます。
                また、10月に入ると一斉に紅葉が下界へと降りて行きます。
                お山が白一色に染まる冬目前。
                大自然の一大イベントが始まります。
 
             
        早い年では10月下旬に冠雪し、
                お山はやがて氷点下の「静」なる時を迎えます。
                南国四国にしては若干長い
                白と黒の水墨画の季節の到来です。
                静かに、しかし確実に、
                次なる「春」への営みが始まります。
 
            
また、成就コースと土小屋コースのそれぞれの登山道でも、
四季折々の美しい景色や動植物との出会いを楽しむことができます。